リンパマッサージの効果
リンパマッサージはどんな症状に効果的なのか?
リンパマッサージを行っていると、お客様から『気持ちよかったです…ありがとうございます』の声をいただくことが多く、中にはお客様のお体のさまざまな症状を緩和する効果があったとの声も頂戴いたします。リンパマッサージは医療行為ではございませんので、あくまでマッサージの範疇ではあるのですが、症状が緩和したと自覚するお客様が多いこともまた事実です。
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目次
1.リンパマッサージはどんな症状に効果的か?
2.マッサージ効果は長続きするのか?
3.お困りの症状とリンパマッサージ効果
3-1.代表的な症状であるむくみ
3-2.ストレスによる抑うつ症状
3-3.女性に多いお腹の悩み…便秘
3-4.筋肉疲労が原因…痛い肩こり・腰痛
3-5.女性特有の症状…生理痛
3-6.最近何か体がだるい…つらい倦怠感
3-7.頭痛や眼精疲労
3-8.冬のブルブル…冷え性
3-9.毎日夜がつらい…寝れない不眠症
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1.リンパマッサージはどんな症状に効果的か?
リンパマッサージ施術で良くお聞きする代表的な症状は下記の通りです。なかには、皆さまが日常的にお悩みの症状もあるかと思います。
1. 代表的な症状であるむくみを効果的に改善
2. ストレスによる抑うつ症状をリフレッシュ
3. 女性に多いお腹のお悩み…便秘にも効果的
4. 筋肉疲労が原因の痛い肩こりや腰痛を改善
5. 女性特有の毎月の嫌な症状…生理痛を予防
6. 最近何か体がだるい…つらい倦怠感を改善
7. 頭痛や眼精疲労にも効果的。
8. 冬の寒々冷え性を改善し毎日ぽかぽか生活
9. 副交感神経を働かせて日々の不眠症を撃退
リンパマッサージはこのような症状に効果的であるようです。リンパマッサージによるリンパ循環の改善、副交感神経の有意性、体に蓄積した疲労物質などの老廃物の排出効果…などが、リンパマッサージによって症状が緩和する代表的な理由として考えられます。
2.マッサージ効果は長続きするのか?
慢性経過か急性発症かによってリンパマッサージ効果に差が生じます。
まず、慢性経過の場合ですが、上述した症状の多くは、慢性経過の末に発症した症状であるケースが大半です。身体的変化として自覚されにくいわずかな体の変化が長期間遷延し、それが少しづつ少しづつ体に蓄積し、結果として、身体的変化となって症状として自覚されます。そのため、リンパマッサージ効果は、個人差はあるものの、一度の施術で長続きするとは考えにくいです。
やはり、定期的にリンパマッサージ施術を繰り返すことが大切です。しかし、施術を繰り返すにもお金はかかりますので、定期的な施術をお勧めすることも申し上げにくい状況です。
しかしながら、疾患をお持ちでない場合、結局の原因が日常の生活習慣や食習慣にあることは明らかです。問診などによりアドバイスすることは可能ですので、日常の生活習慣や食習慣を整えることができれば、リンパマッサージの効果は長続きするも言えます。
しかし、これも簡単ではありません。原因が1つであれば対処しやすいのですが、原因は複合的であるケースが多いため、生活習慣や食習慣の改善にストレスを感じてしまうと、交感神経が優位となりリンパ循環にはよくありません。また、リンパマッサージ資格者のアドバイスがいつも正しく正解であるとも言えません。ですので、リンパマッサージでアドバイスを受ける場合は、リンパマッサージ資格者のレベルを見極めることも大切です。信頼関係のある方やフランクに会話できる間柄であればよいのですが、見極め自体困難です。そこで、お店が開業して何年か、何人くらい指導を行ってきたか、顧客数は何人かなどの客観的な数値を指標にリンパマッサージのお店を選択すると良いでしょう。
次に急性発症の場合ですが、残念ながら急性発症の多くは疾患を伴って発症しているケースが大半を占めます。ですので、特に急性発症の場合は、まずは近隣の医療機関を受診いただくことが絶対に必要です。その結果、リンパマッサージを受けても名舞わないケースであれば施術可能です。
3.お困りの症状とリンパマッサージ効果
3-1. 代表的な症状であるむくみ
リンパマッサージを施術する際、もっとも代表的な効果がむくみの改善です。むくみは、リンパ循環が停滞し、体に余分な体液が過剰に蓄積した結果、心臓からもっとも距離の離れた足先からむくみ症状を生じます。むくみは、血液中の体液が血管外に漏れ出し、組織に水分が過剰に貯留した状態を指します。浮腫は、心臓や肝臓や腎臓などの疾患によって起こる全身性浮腫と局所性浮腫に分類されます。局所性の浮腫は、一般的にはリンパ管系の流れが何らかの原因によって障害されて起こる場合が多いようです。
浮腫(むくみ)は、臨床的には明らかな組織間液の増加を指し、健常な状態より少なくとも2~3L以上の体液が貯留した場合が多く、全身に明らかな浮腫が生じ呼吸苦や倦怠感などの身体的な症状を随伴している場合は、10L以上の体液が過剰に貯留していることも稀ではありません。
3-2. ストレスによる抑うつ症状
リンパマッサージは、ストレスによる交感神経優位下による過緊張状態を緩和する効果があります。首や肩や腰など筋肉の過緊張により蓄積した疲労物質はリンパマッサージで流せますし、交感神経優位はリンパマッサージによって副交感神経優位のリラックス状態へと変換できます。過緊張が緩和すると、日々悩まされている種々の症状も低減していくはずです。リラックス効果で不眠も改善しますし、疲労物質などの老廃物の対外への排出により頭痛や肩こりや腰痛などの症状や倦怠感やだるさなどの症状も改善します。そして、身体的な症状の改善はこころの改善へとつながるはずです。
3-3. 女性に多いお腹のお悩み…便秘
女性ホルモン、妊娠や出産などのライフスタイルの変化などにより、便秘でお悩みの女性は多いと思います。リンパマッサージには、排泄を促す機能がありますが、排出経路としては尿・糞便・呼吸・不感蒸泄などがあげられ、体内に過剰に蓄積した老廃物は、おもに糞便として体外へ排出されます。そのため、リンパマッサージで排泄を促すことで、便秘が解消に向かうという訳です。
3-4. 筋肉疲労が原因の痛い肩こり・腰痛
リンパマッサージで改善が見込める肩こりや腰痛は、原因がおもに筋肉疲労による場合です。筋肉疲労の原因となる正しくない姿勢やストレスなどにより、肩や腰の血行不良を招き、疲労物質が蓄積され、結果として肩こりや腰痛を引き起こします。リンパマッサージによるリンパ循環の改善により、体の中の老廃物や疲労物質が回収され、症状が改善する方向に働きます。
3-5. 女性特有の症状…生理痛
女性ホルモンや痛み感覚の差異などで違いはありますが、生理痛に悩まされる女性が多いことと思います。生理痛は血行不良があると経血にも変化を生じ、生理痛がひどくなる特徴があります。リンパマッサージでリンパ循環を整えると、結果として静脈循環が改善されるため、血行不良が少なからず改善します。そのため、子宮への血液循環が行き届き生理痛自体が低減することで、生理痛が和らぎます。
3-6. 最近何か体がだるい…つらい倦怠感
最近何か体がだるいと感じるのであれば、リンパマッサージしてみると良いです。リンパマッサージにより老廃物が回収されると、血液循環も改善されるため、リンパマッサージの前後で少なからず症状が軽くなります。疾患に伴う症状でなければ、日常生活への見直しを行うことで、倦怠感の原因となる問題自体が解消されるため、ご自身でも倦怠感症状の変化に気づくことが出来ます。
3-7. 頭痛や眼精疲労
特に頭痛は重篤な疾患の前兆となるサインであるケースがございますので、必ず医療機関の受診が必要です。リンパマッサージと頭痛・眼精疲労のつながりは、リンパ循環の滞りに原因がある場合です。まず鎖骨下のリンパ節をマッサージし、次に頸部リンパ節、そして側頭部、目の周囲の順にリンパをマッサージすることで、 改善が見込めます。また、肩こりが原因の場合は肩周囲もマッサージします。
3-8. 冬のブルブル冷え性
冷え性の原因には、自律神経の乱れ、血液循環の変化、筋肉の質量、女性ホルモンの乱れなどがあります。リンパマッサージでリンパ循環を整えると、血液循環が改善され血行不良が少なからず解消されます。また、筋肉の質量が不足している場合も、用手的マッサージにより循環をサポートすることで期待が持てます。さらに、マッサージによる副交感神経への働きかけで自律神経がリラックス状態にもなります。リンパマッサージは冷え性にも効果的という訳です。
3-9. 毎日夜がつらい寝れない不眠症
ストレスなどにより過緊張状態が続くと、交感神経が刺激され続け副交感神経の働きが弱まるため、リラックス効果が得られず不眠症にも悩まされます。ストレス原因が除去できれば良いのですが、簡単ではありません。リンパマッサージでは、副交感神経が交感神経よりも優位となるため、例え不眠症の方であっても、施術中にお休みいただくことが可能です。マッサージで寝てしまう原因は神経支配にもあります。
種々の症状にリンパマッサージは有効ですが、たった一度の施術で改善された状態が今後も続くわけではございません。症状の根本である生活習慣や食習慣の改善に着手することをお勧めいたします。当然ながら、効率的で効果的なリンパマッサージには、医療機関での診察で疾患を除外診断いただくことも大切です。
リンパマッサージは医療行為ではございませんので、マッサージすれば良いというお話ではなく、本当にお体に不調があれば、お体を慈しむためにも除外診断は必須です。そのうえでリンパマッサージをお楽しみいただくことが重要です。