スキントラブルとリンパマッサージ

肌荒れとリンパマッサージ.png

 

 

肌の一番外側にある角質層には、人体を外敵から守るバリア機構があるのですが、肌のバリア機構が徐々に障害されると、バリア機構破たんに伴い肌の水分量の喪失するため、乾燥を引き起こし肌荒れをまねきます。かゆみやかさつきを初期症状として炎症などを生じていきます。部位は顔や手など、刺激に曝されやすい部位に発生することが一般的であり、男女比や年齢比でも差もあるようです。当然ながら、疾患による肌荒れもございますので、医療機関を受診していただき、原疾患の治療と肌治療の2つの側面からの治療が必要となります。

 

 

 

 

 

 

 

1. 肌あれの原因

 

肌あれの原因には、紫外線などの外部刺激、環境変化、血行不良、生理や妊娠などでのホルモンバランスの変化、ストレスや食習慣などが要因としてあげられます。
肌の水分量は気温や湿度の影響下にあるため、特に冬は、外気の乾燥や室内の暖房により肌水分が損なわれてしまいます。乾燥が進んだ肌や冷え性肌では血液循環が低下するため、新陳代謝が低下し良質な肌成分が生成されません。食生活が嗜好品などで乱れる続けると、血液成分自体の質が低下するため、こちらも良くありません。生理や妊娠でのホルモンバランスが変化ですが、生成される黄体ホルモンが影響しています。黄体ホルモンは男性ホルモンと似ており、皮脂の増加による毛穴詰まりなどにより肌あれが起こります。また、化粧品が肌にとって強い外部刺激となることでの肌あれでは、刺激が皮膚に対してのアレルギーであった場合、皮膚が人体を守ろうとする反応の過程で肌あれを生じます。ストレスも良くなく、自律神経である交感神経の優位性が高まり、血行不良をまねくため肌にはよくありません。
なお、当然ながら疾患が影響している場合もありますので、その際は医療機関を受診してください。

 

 

 

 

 

 2.肌あれの症状

 

肌あれは、外部刺激にさらされやすい顔や手などに発生しやすいのですが、顔では頬や口周囲や額に特に肌れを生じます。肌あれの初期症状は、肌のバリア機構を喪失したことによる乾燥に伴うかゆみやかさつきです。肌を掻いたり感染が起こると炎症を生じ赤みを帯びていき、皮膚炎や吹き出物を発生させます。

 

 

 

 

 

3.肌あれとリンパマッサージ

 

紫外線などの外部刺激、環境変化、血行不良、生理や妊娠などでのホルモンバランスの変化、ストレスや食習慣などにより肌あれを生じます。リンパマッサージには、排泄を促す機能がありますが、排出経路としては尿・糞便・呼吸・不感蒸泄などがあげられ、肌に過剰に蓄積した老廃物は不感蒸泄として体外へ排出されます。そのため、リンパマッサージで排泄を促すことで、肌あれが解消に向かいます。
また、リンパマッサージは、副交換神経の働きを高めリラックス効果が得られます。リラックスした状態では、リンパマッサージ効果に加え、副交感神経が優位となることでも血行不良が改善されますので、さらに効果的という訳です。

 

 

 

 

 

 

肌あれにお悩みの方は多いと思います。肌あれを予防するためには、外部刺激および内部刺激を意識した日常生活を送る必要があります。また、生活習慣や食習慣をを見直し、規則正しい生活と栄養バランスを整えることが大切です。肌荒れにつながりかねない急性の乾燥肌に気付いた場合、保湿クリームによる丁寧なスキンケアを心掛けましょう。乾燥肌や冷え性などにより肌に血行不良が進むと、肌循環が不良に陥り老廃物の排出が低下したケースでは、特にリンパマッサージが有効と言えます。