リンパマッサージの感染対策【新型コロナウィルス感染症】の環境整備
感染症から考えるリンパマッサージ
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目次
3.新型コロナウィルス感染症と手指衛生
4.新型コロナウィルス感染症と個人防護具
5.新型コロナウィルス感染症の環境管理
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5.新型コロナウィルス感染症の
環境整備
環境整備の目的は、何かに付着した状態のウィルスの接触感染を予防することです。ウィルスは、粘膜から体内に侵入することは可能ですが、皮膚においては、皮膚表面に付着するだけで体内へ侵入できません。しかしながら、ヒトとヒトとの接触において、皮膚などへ付着したウィルスがほかのヒトの粘膜へ侵入することは可能ですので、接触感染対策は非常に重要です。
新型コロナウィルスにはアルコールによる手指衛生がウィルスの不活化につながるため有用です。高頻度接触面と考えられるものや場所を中心に、アルコールクロスなどで除菌を行います。具体的には、玄関のドアノブから始まり、手すり、体温計、トイレのドアノブや便座カバー、テーブル、リモコンやスイッチ、シャワー室などがあげられます。
除菌する際には、ウィルスの飛散を考慮し、自身もしっかりとマスクと手袋、ゴーグルを装着し感染予防を行います。
ゴミ箱の中身についても、ウィルスの飛散を考慮し、あらかじめ袋綴じできるようにしておいた方が便利です。
食器などは、別にすることが大切ですが、必ずしも分ける必要まではないようです。使用した食器は、中性洗剤でしっかりと洗浄し、よく乾燥させることが重要です。
あらためてですが、リンパマッサージにおいても、環境整備は非常に重要です。二次感染が起こることのないよう、細心の注意を払って環境管理に努める必要があります。
2019年12月に中国武漢市で発生した新型コロナウィルス感染症COVID-19は、2021年段階で累計感染者数85000000人、死者数は1800000人と、世界中の脅威で在り続けています。
リンパマッサージセラピストにおいても、新型コロナウィルス感染症の動向を注視したうえで、新規情報の収集および共有に努め、徹底した自己管理と感染対策の継続が求められています。